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咲くのも散るのも美しく。50代の微妙な日々を前向きに綴ります。


by sakura-saku-tiru

2006年の作品「パパとえんそく」が出てきた。

PCを購入したので、今使っているPCのデータもバックアップをとっておこうと思った。

ごちゃごちゃといろいろ入っているデータを整理する。これなんだっけ?というのもある。要らないんじゃないかな…というものや、同じものがあっちにもこっちにもあったり。パソコンの中身も時々断捨離が必要だね。

そんな中に、2006年に書いた作品があった。
ああ、確かに、書いたね、これ。
F書店の絵本のテキストのコンテストに出したと記憶するが、みごとに落選したものだな。
でも、いいお話だと(私は)思う。
これ、実話。
記録として、ここにもアップしておく。


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きょうは、ようちえんのえんそく。ぼくはちょっと、しんぱい。


ママの おなかに ぼくの おとうとか いもうとが いるんだって。それで、ママは ぐあいが わるいの。


パパが、かわりに きてくれる ことに なったんだ。パパ、だいじょうぶかな?おともだちの おかあさんと おはなし できるかな。ぼくが ついてるから だいじょうぶだよ、パパ。


おべんとうを リュックにつめて しゅっぱーつ。ようちえんからは、おおがた バスに のるよ。


え!パパと いっしょに のるんじゃないの?ぼくは、ひできくんと けんとくんと さんにんで おいすに すわったよ。パパは、だれかの おかあさんと うしろの せきだ。パパ、だいじょうぶかな。


 バスが はしりだした。おかあさんたちは おしゃべりを はじめた。ぼくたちは、せんせいと いっしょに うたうよ。


♪おおがた バスに のってます♪


 ぼくは、パパが しんぱいで うしろをみた。やっぱり、パパは こまったような かなしいような かおで すわってる。


 ようやく、おべんとうを たべる ところに ついた。けいばじょうって いうところだ。おうまさんたちが きょうそう するんだって。きょうは、おうまさんは いないけどね。ふかふかの しばふの うえに、シートを ひいて おべんとう。ママが つくってくれた サンドウィッチ、おいしいなあ。


たべおわると、パパが、ポケットから、テニスボールを だして、キャッチボールを した。おともだちが、ぼくにも やらせてって、いっぱいきた。みんなで、じゅんばんに ボールをなげて あそんだよ。パパ にんきものに なったみたいだ。ボールは、ほしいというおともだちに あげちゃった。


 それから、もういちど バスに のって、こんどは、かじゅえん。まっかな りんごが たくさん なって いる。このりんごを もいで、すきなだけ たべて いいんだって。でも、ここで、たべるだけで、もってかえっちゃ いけないって、おじさんが せつめい してくれたよ。


 ぼくは、パパに たかい たかい してもらって りんごを えだから もいだ。それを、ごしごし、パパが うわぎで ふいて くれた。

かりッ しゃくしゃく

なんて、おいしいんだろう。パパも、ひとくち かじって、

「もぎたては うまいなあ」

と、いったよ。ママにも たべさせたいなあ、と ぼくが おもったとき、パパが、もうひとつ もいで、うわぎの ポケットの テニスボールが はいっていたところに そっと いれた。そして、ぼくに、めくばせ した。ぼくは、ドキドキ した。だって、いけないんだよね。パパは、いった。

「きっと、りんごの かみさまは ママにも おなかの おあかちゃんにも たべて ほしいと おもっているよ」

ほんとかな?でも、ぼくも そう おもう。それから、ぼくたちは もうひとつだけ りんごを たべて、かえってきた。


かえりの バスで、ぼくは ねむっちゃったから、おとうさんが どうして いたか しらない。


うちに かえって、りんごを たべた ママは 

「こんなに おいしい りんごは はじめてよ。ありがとう。おかげで げんきが でてきたわ」

と、いったよ。

かじゅえんの おじさんも、きっと ゆるしてくれるね。


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この「ぼく」は、息子1。お腹にいたのは、息子3。
息子2もママとお留守番していた。
この時のリンゴは、本当に人生で一番おいしかった。

子育てって、本当に人生の宝物だね。なんだか、泣けてきたよ。

いろいろあったけど、あなたたちのママとパパになれて良かった。
ありがとう。

断捨離って、宝探しかもしれない。
PCの中だけでなく、実生活でもしてみる価値ありだ!!!





Commented by hisako-baaba at 2018-04-21 21:30
ほっこりしますね。
パパが子育てに参加されていた頃、懐かしいでしょうね。
Commented by sakura-saku-tiru at 2018-04-22 13:55
これは、八割がた実話で、二割くらい脚色してありました。時系列で思い出すと、少し話が前後する。

この時のリンゴは本当に、別物で、あれを上回る物には出会っていません。

この日、パパが遠足に行けたのは偶然の積み重ねでした。わざわざ仕事を休んでまでは行けなかったので、良い思い出になりましたね。

パパが休みでなかったら、私は行けないし、どうしたでしょうね。私か夫の母にお願いしたかな?

それにしても、書いておいて良かった。これがなかったら、きっと忘れていたでしょう。

Commented by hanamomo08 at 2018-05-02 15:57
ご無沙汰しておりました。
小さかった息子さんが書いた素敵な作文を夢中になって読みました。
ひらがなだけって案外読みにくいものですね。
(ごめん)
これはそのまま絵本になりますね。
やっぱり役者さんになる人は違うな~。
小さい心でちゃんと感じ取り、それをしっかり書いている。すごい!

私も子育ての楽しいシーンを様々思い出します。
母と共有の場面がたくさんあるので二人で思い出を話してにんまりしています。

ダンシャリやっているのですか?
こういうものは絶対に捨てないこと!
こちらも急に暑くなり、寒かったころを懐かしむ私、暑いのが何よりも苦手です。
Commented by sakura-saku-tiru at 2018-05-03 15:53
momoさま

これは、私が書いたの。絵本の脚本コンテストに出して、あえなく、落選。

古いPCのドキュメントの奥の方に入っていました。PCのデータも、ときどき断捨離すると、思いがけない発見があるものです。

リアルの生活での断捨離は、なかなか手が出ません。

by sakura-saku-tiru | 2018-04-18 20:30 | Comments(4)